薬用植物園

季節の花

ロウバイ 2019.01

2019010101.jpg(花:平成31年1月9日撮影)

学名: Chimonanthus praecox (L.) Link
科名: ロウバイ科 Calycanthaceae
別名: カラウメ
英名: Winter Sweet
中国名: 蠟梅
生薬名:

蠟梅花(ロウバイカ)  使用部位:花蕾

 中国原産の落葉低木で、江戸時代初期(江戸幕府開幕1603年)の1611(慶長16年)~1629年(寛永6年)頃にはすでに日本に渡ってきていたとされています。国内では観賞用として庭木に植えられています。高さは4 m程まで大きくなり、幹は地際から分枝して伸びます。花は当園では12月末ごろから黄色の花を咲かせています。花からは優しく甘い香りを発します。ロウバイの和名の由来は、花の見た目が蝋細工のように見え、旧暦12月の臘月(ロウゲツ)に咲くことに由来します。

 かなり丈夫な植物で、土壌に気を配る必要もなく日陰でもよく育ち開花するので、花の少ない寒い時期の庭に植えるとよいかもしれません。

 薬用として、解熱、鎮咳などの作用があり、花蕾を使用します。漢方処方では使用されません。また、花蕾から採取した油は火傷に用いられる他、中国では根や茎を民間的に鎮咳薬として用いています。



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(平成31年1月9日撮影)

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