薬用植物園
季節の花
テッセン 2016.05
学名: | Clematis florida Thunb. |
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科名: | キンポウゲ科 Ranunculaceae |
別名: | No information |
英名: | No information |
生薬名: | 「威霊仙(CLEMATIDIS RADIX)」(但し、代用類似品) |
中国が原産のキンポウゲ科センニンソウ属植物で、5月上旬から下旬まで花を咲かせる蔓性の植物です。サキシマボタンヅル (Clematis chinensis Osbeck) 等の根が基原である生薬の威霊仙の代用品として本種の根が使われており、鎮痛薬として関節痛、神経痛、リウマチなどに用いられます。漢方薬では二朮湯、疎経活血湯などに配合されています。また、魚の骨が喉に刺さった場合に威霊仙を水、あるいは米酢で煎じて飲むという利用法もあります。
クレマチスとテッセンを一緒にしている場合がありますが、クレマチスは、テッセンやカザグルマなどの原種を掛け合わされた園芸品種群のことで、約300種類が知られています。本種は中国に自生する六枚の乳白色の萼片(花弁に見えるもの)が特徴の植物です。テッセンの名前は蔓の部分が硬いことからつけられたと言われています。
因みに本種は、センニンソウとは異なる種です。このセンニンソウ(仙人草)には異名があり、ウマノハオトシ、ウマノハコボレ、ウシクワズなど、有毒であることを意とする名が付いたと推察されています。
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