薬用植物園
季節の花
ヨロイグサ 2017.09
(平成29年9月6日撮影:花の拡大)
学名: | Angelica dahurica (Hoffm.) Benth. et Hook.f. ex Franch. et Sav. |
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科名: | セリ科 Apiaceae 英名 Apiaceae |
別名: | オオシシウド,コエゾニュウ |
英名: | Angelica Dahurica Root |
中国名: | 白芷、大活 |
生薬名: | 白芷(ビャクシ) 使用部位:根 |
日本、シベリア、中国東北部、朝鮮半島の山地草原や林縁に分布する多年性植物です。国内では本州、九州に自生しています。セリ科の植物でよく見られる散形花序をつけ、当園では8月~9月の間に花を咲かせています。茎が太く、高さが120~150cmと大型で、全体的な見た目がシシウドに似ていることから別名オオシシウドとも呼ばれています。鎧草(ヨロイグサ)の名前の由来は複数の説があります。一つ目は全体の形がどっしりとしていて、かなり遠くからでも視認できるからという説。二つ目は葉の形と、その重なり具合が鎧のように見えるからついたという説があります。日本では奈良県で栽培されており、大和白芷という名で流通しているそうです。
薬用として、解熱、鎮痛、解毒、排膿作用があり、根を使用します。漢方処方では「清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)」(構成生薬12味:黄芩・黄連・山梔子・薄荷・連翹・荊芥・防風・白芷・桔梗・川芎・枳実・甘草)等に配合され、化膿しているニキビ、顔面・頭部の皮膚湿疹の症状に用いられます。古来中国の宮廷では肌を潤し、むくみをとることから美容用として使われており、白く肥大し、芳香の強い根が良品とされてきました。
(平成29年9月6日撮影: 全姿写真)
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