薬学科

3つのポリシー、カリキュラムツリー及びカリキュラムマップについて

●ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
 大学がその教育理念を踏まえ、どのような力を身に付ければ学位を授与するのかを定める基本的な方針であり、学生の学修成果の目標ともなるものです。

●カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)
 ディプロマ・ポリシーの達成のために、どのような教育課程を編成し、どのような教育内容・方法を実施するのかを定める基本的な方針です 。

●アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)
 大学が、当該大学・学部等の教育理念、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシーに基づく教育内容等を踏まえ、入学者を受け入れるための基本的な方針であり、受け入れる学生に求める学習成果を示すものです 。

●カリキュラムツリー
 カリキュラムツリーとは、履修系統図とも呼ばれ、各学部・教育部が掲げている教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ (年次進行及び授業科目間のつながり)を示したものです 。

●カリキュラムマップ
 カリキュラムマップとは、「7つの学修成果(学士課程)」と各授業科目(群)との対応関係を教育プログラム単位で一覧表に明示したものです。

※カリキュラムマップの学修成果の数字は、以下を表しています。
◎学士課程「7つの学修成果」
 1.豊かな教養    2.確かな専門性    3.創造的な知性
 4.社会的な実践力  5.グローバルな視野  6.情報通信技術の活用力
 7.汎用的な知力

薬学部の3つのポリシーは、以下のリンクからご確認ください。
令和6年度入学者用

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

豊かな人間性、柔軟な社会性、医療における倫理観をもち、医療系薬学及び衛生・社会系薬学を中心とした応用的学問を修得し、高度化する医療において薬物治療の指導者、及び疾病の予防及び治療に貢献する人材の育成を目指しています。
このことを踏まえた薬学科の学習成果を達成すべく編成された教育課程を学修し、所定の単位を取得した者に学士(薬学)の学位を授与します。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

体系性:各分野の学問体系に従った教育課程を編成しています。

段階性:低学年次で基礎科学的科目を学修し、徐々に薬学的応用科目へと遷移し、高学年次では医療薬学的実践科目が学修できるように編成しています。

個別化(進路への対応):5年次に薬剤師実務の学修のための長期実習実施するだけでなく、3年次前半より研究室配属を行い、研究マインドの修得も可能なように編成しています。

    カリキュラム

    curriculum_01.gif

    3年次までは、従来からの薬学科目を中心に学習します。化学系、物理系、生物系など、先端医療を理解する上で必要な基礎科目のほか、医療倫理や薬物治療の基礎についての科目も開講されています。

    4年次からは、より医療に関連した科目が多くなり、実務実習(5年次)のための事前学習が9月~11月に実施されます。12-1月に薬学共用試験(*1)が実施され、合格することにより実務実習を受けることが出来るようになります。「研究マインド」を持った薬剤師養成、のための卒業研究も、研究室配属されることによって始まります。

    5年次には、約5ヶ月の実務実習が実施されます。大学内での約一ヶ月の実習の他に、病院および保険薬局での参加型長期実務実習です。指導者研修を受けた薬剤師(認定実務実習指導薬剤師)によるレベルの高い実習が行われます。尚、本学では、大学病院における「医学部医学科臨床実習と連携した参加型実務実習」も実務実習に含まれます。これは医学部学生とともに大学病院でのチーム医療に薬剤師の卵として参加するものです。

    6年次には、さらに高度な医療薬学の科目が実施される他に、創薬に関する科目の学習も可能となります。分野の偏りのない高度な知識の習得が出来るカリキュラムとなっています。また、卒業研究の総まとめである卒業論文の作成も行われ、研究成果をまとめて発表するスキルも十分身につきます。

    以上のようなカリキュラムで学習し卒業することにより、薬剤師国家試験受験資格が得られます。卒業後の大学院として、より高度な臨床的薬学の研究に取り組み、学位を取得できる4年制の博士課程が設立されています。

    (*1)薬学共用試験

     6年制の薬学教育は、「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に準拠して実施されます。薬剤師免許を持っていない薬学生が、5年次に医療現場で参加型実習を行うための要件の一つとして「薬学共用試験」が実施されます。「薬学共用試験」は、「知識(および問題解決能力)を評価する客観試験(CBT)」と「技能・態度を評価する客観的臨床能力試験(OSCE)」からなり、参加型実習を行う薬学生の基礎知識や技能・態度が基準レベルを超えていることを保証することが、すべての薬学部に義務づけられています。

    アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)

    薬学部の理念・目標に基づき臨床に関わる薬学を担う人材を育成するため、薬学部の方針に加え、薬学科では次のような人を求めています。

    1. 薬剤師という職業に魅力を感じ、卒業後は医療や臨床薬学研究など様々な薬学領域で指導的立場に立って社会に貢献しようという意欲を有する人

    2. 薬剤師として患者様の気持ちや考えを理解できるように人間愛や倫理観、協調性を育んでいける人


    入学状況、編入学実施状況及び在籍状況など

    令和6年5月1日現在

    文部科学省HP「各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等」はこちら

    入学状況

      入学定員 募集人員 志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
    令和6年度 55 55 267 252 57 57

    ①2017年~2023年までの各年度における入学者数と進級者数

    入学年度 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024

    1年次数(②の(a)と同数)

    55 60 56 54 58 59 57
    2年次進級者数 53 59 55 52 53 56
    3年次進級者数 51 58 54 50 52
    4年次進級者数 50 55 46 42
    5年次進級者数 48 54 45
    6年次進級者数 48 53

    ②2022年度卒業者のうち、標準修業年限内(6年間)の卒業者及び国家試験合格者の割合

    (2022年度の卒業者については、2017年度入学者が標準修業年限内の卒業者として該当)

    入学年度 2018
    入学者数(a)
    (一括募集の場合は総数)
    55
    卒業者数(b)
    標準修業年限内の卒業者数)
    47
    卒業率 (b/a)×100
    標準修業年限内の卒業率)
    85.5
    国家試験合格者数(c)
    標準修業年限内の合格者数)
    39
    国家試験合格率 (c/a)×100
    標準修業年限内の合格率)
    70.9

    ③2023年度における6年次の卒業留年の割合(留年生10名を含む)

    6年次在籍総数(d) 58
    卒業者総数(e)
    (6年次在籍総数の内の卒業者数)
    52
    卒業留年率 (d-e)/d×100
    (卒業延期者数/6年次在籍総数)
    10.3