研究室案内

薬物治療学分野

Department of Pharmacology and Therapeutics

スタッフ

准教授 猿渡 淳二junsaru(アットマーク)gpo.kumamoto-u.ac.jp
助教 鬼木 健太郎oniken(アットマーク)kumamoto-u.ac.jp

研究テーマ

【研究プロジェクト名および概要】
  • 薬理遺伝学的根拠に基づく個別化薬物投与設計法の開発
  • 薬物代謝酵素等の遺伝子多型と疾患感受性及び副作用発現に関する研究
  • 性別による副作用・生活習慣病のリスク層別化に関する研究
  • 薬物治療の安全性と新たな適応に関する臨床薬理学研究
  • 新しいフリーラジカル測定法の臨床応用

我々の研究は、個別化医療の推進を目的として、薬物代謝酵素等の遺伝子多型や他の個体要因(性別、喫煙歴、併用薬等)と、薬物動態や薬力学、疾患感受性、病態との関係を明らかにすることで、個々に適した薬物投与量の設定と副作用発現並びに生活習慣病のリスク層別化を行うことに集約される。具体的には、1.我々は母集団薬物動態―薬力学解析の手法を用いて、遺伝情報を含む患者背景に応じた、精神神経疾患治療薬の至適投与量の推定を行っている。また、2.糖尿病・脂肪肝等の発症リスクを層別化するための複数の候補遺伝子を多変量解析により見出し、生活習慣病の発症と進行予防のための生活改善に役立つ遺伝子診断パネル作成を目標に研究を進めている。その他、3.作用発現の性差については様々な報告があるものの、その詳細は不明であることから、我々は、熊本県薬剤師会Drug Event Monitoring (DEM)事業データの提供を受けて、DPP-4阻害薬等の各種薬剤使用中に起きた副作用における性差の検討を行っている。

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薬物の個別化投与設計と副作用・生活習慣病リスクの層別化に関する当研究室の取り組み