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熊薬ものがたり

※熊薬ものがたり(熊本日日新聞社発行)の「はじめに」を抜粋

はじめに

熊本大学薬学部学部長 高濱 和夫

 「熊薬ものがたり」。本書のタイトルから皆さん方は何を想像されるでしょうか。熊薬とは、現在の国立大学法人熊本大学薬学部そして、その前身校を意味する言葉です。すなわち、この書物は熊薬の卒業生が企業や大学で行った研究の道のりで遭遇した喜びや苦しみ、そして醍醐味を、また、現在の熊本大学薬学部で行われている研究のあれこれを'ものがたり'としてわかりやすく紹介したものです。

熊薬ものがたり  熊薬は明治18年3月に私立薬学校として熊本の紺屋町今町49番地に呱々の声を上げて以来、官立の薬学専門学校、そして昭和24年に学制改革により国立熊本大学薬学部に、さらに平成16年の国立大学の法人化を経て、今年平成22年に創立125周年を迎えました。この間、国立大学になってからだけでも1万人を超える学部卒業生・大学院修了生を世に送り、我が国の薬学、ひいては人類の健康・医療に大いなる貢献をして参りました。しかし、この貢献が具体的にどのようなものなのか、意外に知られておりません。

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