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熊薬ものがたり

 熊薬は、上述したように、すばらしい卒業生を数多く輩出し、我が国の薬学、ひいては人類の健康・医療に大いなる貢献をしてきました。そして、現在の熊薬(熊本大学薬学部)は、樟の大樹繁る緑蔭の中で、創薬の伝統を引き継ぎ、次世代の創薬研究者・技術者やすぐれた薬剤師を養成するために、先端の研究・教育活動を行っています。最近は、これに加えて優れた臨床薬学の研究も展開しています。結びに、読者の皆様には、本書を通して、熊薬の研究活動と薬学についてご理解をいただき、意欲あふれる若人には、熱き心をもって、熊薬の扉をたたいていただきたいと願っています。来たれ!熊薬へ!


ソリブジンとテガフールの併用による薬害の仕組みを解明された渡部烈教授は、本書の原稿をご執筆後、平成22年5月16日に逝去され、本書に掲載した原稿(本書28頁参照)が遺稿となりました。心よりご冥福をお祈りします。


出典:2010年10月31日 熊本日日新聞社より発行された「熊薬ものがたり」の巻頭言から転記

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