部門紹介

感染症・急性疾患評価部門

研究部門概要

一度HIVに感染すると、治療中の患者は生涯にわたり薬を飲み続けなければならない。このことは、現状の治療ではHIV潜伏感染細胞を体内から排除できないことを意味する。そこで、HIV潜伏感染細胞を再活性化させて、体内からHIVを排除するHIV根治療法の開発競争が進んでいる。本部門では、HIVを再活性化する化学物質 (LRA)を求め、熊本大学オリジナル天然物バンク(エキス・化合物)を活用し、ハイスループットスクリーニング(HTS)を実施している。得られた創薬候補化合物の毒性試験を実施すると共に、HIV潜伏感染モデルを活用してin vivoでLRAとしての効果を判定している。また、HIV感染阻害剤の探索も同時に実施しており、次世代の抗HIV薬の探索を実施している。

研究部門メンバー

三隅 将吾
教授
三隅 将吾
Shogo Misumi
岸本 直樹
助教
岸本 直樹
Naoki Kishimoto
技術補佐員
横手 綾子
Ryoko Yokote

役割

  • 感染症・急性疾患評価に関する研究
  • 天然物科学研究に関する国際連携の推進
  • 創薬研究者の育成

不治の病といわれたエイズは様々な薬の開発により、発症を抑制することは可能となったが、根治は困難であり、エイズの根治を目指す新たな創薬シーズと治療戦略が求められている。そこで、本学が有する有用植物などから抽出した新たな抗HIV活性成分や有用植物または微生物・海洋生物資源ライブラリーを活用し、エイズに対する革新的医薬品の開発研究を実施する。

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