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今月の薬用植物
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2013年11月

ホソバセンナ  (Cassia angustifolia Vahl)
マメ科(Fabaceae (Leguminosae))


 久しぶりに富山大学薬学部の薬用植物園に行ってきました。夜は15度に加温された温室で「ホソバセンナ」の花が咲いていました。今月の薬用植物として紹介します。
 生薬「センナ」は古来より、便秘の改善薬(下剤)として用いられます。特に葉は瀉下作用をもつ「センノサイド類 ( "sennoside A, B, C, D"等)」が多く含まれています。薬用部位としては、主に葉を用いますが、小枝、葉柄、果実等にも含まれています。 Sennoside A, B等は腸内細菌で代謝され効果を示します。抗生物質を飲んでいると腸内細菌が死滅しますので、瀉下効果が減少することがありますので、薬の併用には注意して下さい。
 センナの小枝、葉柄の入った健康茶を痩せ薬として飲む人がいますが、飲み過ぎて下痢が止まらなくなった人もいますので、注意して下さい。

 寒暖の差が激しくなり、風邪を引きやすくなっています。「胃腸を冷やし、夏バテをして胃腸を弱らせて人」は、特に風邪を引きやすくなります。身体を冷やさないようにし、胃腸を温めてください。心身を温める最も簡単な料理は「鍋」ですね。旬の野菜を沢山入れた鍋で身体を温めましょう。皆で鍋を囲むと話しも弾み、楽しく元気になります。
 話し変わって「牛は草しか食べませんが、カルシウムたっぷりの牛乳を作ります」 「霜降り肉はメタボ肉(脂の多い肉)」です。霜降り肉の牛は長生きしません。メタボ肉を食べてメタボにならないように注意して下さい」。骨粗鬆症を防ぐには、1)阿蘇の草原の牛のように、毎日運動をする、2)牛と同じように、毎日草(野菜)をたっぷり食べることでしょうか。皆様の健康をお祈りします。

ご自由にご利用ください!
 "2013年 11月カレンダー ヒキオコシ花"
 "2013年 12月カレンダー クチナシ"


写真(花:2013年10月28日 薬用植物園)
(資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種)
                       (変更日:2013.11.6)
 
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, from 8, May, 2004



 
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