熊本大学薬学部
 
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今月の薬用植物
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2007年2月

ほとけのざ(Lamium amplexicaule
シソ科(Labiatae)


”『ノロウイルス等による下痢には,まず”五苓散”を頓服すると,軽減するはずです』.私は夜に下痢が始まり朝までに五苓散を3回飲んで下痢を止めました.余りのも下痢がひどかったので3回目には黄連解毒湯も一緒に飲みました.”
 娘は仕事から吐きそうと言って帰ってきました.五苓散と葛根湯を一包飲んで一晩寝たら調子が良くなったと,次の日遅番の仕事に行ったようです.


『ホトケノザ 蓮華座にすわる 花5輪 毒草であり 薬草であり』(河童)

 春の七草のホトケノザではありません.本当のシソ科のホトケノザです. 名の由来は、葉を蓮華座に見立て、花を蓮華座に座る仏にたとえてつけられたようです.
 今年は暖かいのか,早々と正月から花をつけていました.ホームページ,本などを見ると有毒と書いてあります.そこで中国の”中薬大事典”をみてみました.れっきとした薬用植物です.全草を宝蓋草(ホウガイソウ),接骨草等といいます.性は温,味は辛苦.腫れを消し,止傷,筋骨疼痛,四肢のしびれ,打撲傷等を治すと記してあります.成分は葉にイリドイド配糖体を含むようです.
 ”薬用だと思って安易に使用しないで下さい.私は食べていませんが,今年,市販の七草にシソ科のホトケノザが入った商品が有りました.中毒の情報は入っていません”
 年末,暖かい樹木園の日当たりのよい場所に沢山の二葉がびっしりと顔を出していました.何だろうと観ていましたが分かりませんでした.正月開けてみると全てホトケノザです.生命力のあること.いち早く発芽し大きくなり,花を咲かせ,種子を作れば,邪魔な植物もほとんどいませんので,わが物顔です.今は,カラスノエンドウ等も蔓を延ばしています.今年は霜が余る降っていませんので,越冬した一年草が多く観られます.植物園は,これからツボミオオバコとの戦いです.どなたか草取りボランティアに来てくれる人はいませんか.花芽が上がる前に全滅しないといけませんので,助けて下さいますか.土日でも歓迎します.焼芋と温かい生姜茶ぐらいしか出ませんが.

2007年1月のカレンダー
A5サイズ横で印刷できます.
1月のカレンダー裏表
2007年2月のカレンダー(ホトケノザ)A5サイズ横で印刷できます.
2月のカレンダー裏表(トウワタ)   

写真(ホトケノザ 2006年1月21日 菊陽町の家の近くの空き地にて撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・附属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)(薬用植物学研究室)
・矢原 正治,2006.1.30)
 
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, from 8, May, 2004



 
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