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今月の薬用植物

2015年 6月

シロバナムシヨケギク(ジョチュウギク) Tanacetum cinerariifolium (Trevir.) Sch. Bip.
キク科(Asteraceae)

 

阿蘇山もまだ元気です。阿蘇山からエネルギー(気)をもらいに阿蘇に出かけて下さい。南阿蘇が面白いですよ!!



 今年も暑くなり蚊が増え、蚊取り線香を使う機会が増えてきました。蚊取り線香を購入し、成分表示を見ると「ピレスロイド」という単語が目につきます。除虫菊の殺虫の有効成分はピレスリン(ピレトリン、pyrethrin)です。現在は合成品が用いられています。しかし、合成品の殺虫能力は天然品の2/3です。
 写真のような白花が栽培しやすいので除虫菊として用いられますが、園芸で紅花除虫菊が売られています。殺虫効果はあります。
 蚊が媒介する伝染病で、日本脳炎、でんぐ熱、マラリアなどがあります。昨年東京で騒ぎになった「でんぐ熱」はコガタアカイエカが媒介します。日本脳炎も同じコガタアカイエカですね。マライアは現在日本では出ていませんが、ハマダラカの仲間です。ただ、暑くなって来るとマラリアも徐々に北上していますので西南諸島で発生するのも時間の問題かもしれません。
 世界中でマラリアを防ぐのに日本の蚊帳が活躍しています。普通の蚊帳ですが、繊維に蚊予防の薬が染み込ませてあります。これが大変有効だとか。スゴイですね日本の技術は。  65才になる前に献血をしに行き、「海外旅行でネパールに出かけた」と言ったら、「マラリアの発生国ですので、献血はダメです」と言われました。確かに南は亜熱帯ですのでマラリアは発生しますが、行ったのはカトマンズ、ポカラと近くの山での植物調査のトレッキングです。日本の東京、熊本、東北と同じような気候なのですが。

 暑くなると、夏風邪(寝冷え)を引くことが多くなります。寝冷え(夏風邪)はお腹を冷やして風邪を引きます。良く寝冷え(夏風邪)をひく人はお腹を冷やさないように腹巻きをして寝ましょう。夏風邪は、微熱が出て、下痢をするなどお腹の調子がおかしくなります。冷やした1)胃腸を温め、2)風邪薬を服用して下さい。
 夏バテは胃腸を冷やして胃腸を弱らせるのが原因です。冷たいモノばかりを飲食するのではなく、一日一回位「暖かいもの」を飲む、一週間に一度位「鍋を食べ」汗をかくと、夏バテ予防になります。元気で楽しく暑い夏をクリアして下さい。

 湿度が上がったときの片頭痛には「五苓散」を頓服でお試し下さい。また、肩こりは葛根湯で改善します。ただし余り長く飲まないで下さい。

なお,蚊取り線香で、煙ばかりがでて、蚊があまり弱らない製品もあります。また、蚊取り線香を用いるときはくれぐれも火事に注意して下さい。

ご自由にご利用ください!
    2015年 6月のカレンダー タチバナの花

       2015年 6月のカレンダー ジョチュウギクの花

       

写真(2015年5月 薬用植物園)
       (資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター)
                               学術研究員(客員教授)
                                      矢原 正治
                             (変更日:2015.6.2)

, from 8, May, 2004
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