• 受験生の方へ
  • 学部・大学院
  • 教育
  • 研究
  • 教員紹介
  • キャンパス
  • 薬学部
  • 大学院薬学教育部
  • HOME
  • 今月の薬用植物

今月の薬用植物

2015年 5月

タチバナ Citrus tachibana (Makino) Tanaka
ミカン科(Rutaceae)

 

阿蘇山がまだ元気です。阿蘇山からエネルギー(気)をもらいに阿蘇に出かけて下さい。南阿蘇が面白いですよ!!



 大変遅くなりました、4月から週休4日で暇になるかと思ったら、そうではありませんでした。5月に入り時間を見つけ、湯前・水上、三角の戸馳島(とばせじま)に出かけました。しかし連休後半は孫達の相手と風邪を引いて休養です。

今月はタチバナを選びました。写真左は「タチバナの花」、右は「シークワーサ(左)、タチバナ(右)の実」です。
 橘(タチバナ)を食用に用いることは少なく、余りなじみが無いかもしれないが、観賞用に栽培されています。薬用として果実の皮を「橘皮(きっぴ)」といい、胃もたれ、消化促進、風邪による咽の痛みに、また血圧降下作用があるなどとして用いられます。成分としては、抗アレルギー活性のあるポリメチルフラボノイドを含むので、花粉症などに良いのではと考えます。これから実をつけるミカンの未熟果実(親指以下の小さいもの)をスライスし、乾かし、粉末にして、コーヒースプンに一杯/回、一日1?2回飲んでおくのも花粉症の予防になるかもしれない。花粉症が出た時に頓服で飲むのも良いでしょう。1/3位の人が改善する可能性があります。
 タチバナは、奈良時代から貴族の寝殿近くに植えられていました。身近では八代城の入口にタチバナ(橘)が植わっています。京都御所にも「左近の桜」、「右近の橘」が植えられています。橘は「生命の木」、桜は「知恵の木」と考えられています。
 いろんなものが周りにはあります。巧く使って下さい。ただし、摂り過ぎは肝臓などを痛めますので、注意して下さい。
 山菜を採る機会が多いと思います。間違えて取らない、分からないものは食べない。前処理をきちんとして食べる。食べ過ぎにはくれぐれも注意して下さい!!

<話し変わって>
植えてはいけない「ケシ」の話し
 連休中に、家の近くの空き地に綺麗な花が沢山咲いているのを見つけました"(写真)"。植えてはいけないケシでしたので、熊本県の薬務課に電話をして抜いてもらうように連絡しました。
4?5月、庭などで咲いていましたら、すぐ抜いて枯らして下さい。皆さん、綺麗だからと言ってケシと知らずに植えている方が多いようですが、植えないようにお願いします。
 また、空き地などで見かけたら、保健所又は薬務衛生課(例えば熊本は:096-333-2242)まで電話して、撤去してもらって下さい。ご協力をお願いします。
ポピーと植えてはいけないケシの簡単な見分け方:
1)葉が茎を巻いている。
2)毛が少なくワックス質である。
植えてはいけないケシが、アブラナ(菜の花)と同じように葉が茎を巻いています。カラシナの葉は茎を巻きません。

ご自由にご利用ください!
   2015年 5月のカレンダー アミガサユリの花

    2015年 6月のカレンダー タチバナの花

       

写真(2015年5月 薬用植物園)
       (資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター)
                               学術研究員(客員教授)
                                      矢原 正治
                             (変更日:2015.5.18)

, from 8, May, 2004
PAGE TOP