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今月の薬用植物
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2012年9月

ロスコーア(Roscoea purupurea Sm.)
ショウガ科(Zingiberaceae)


  8月12日熊本を出発、福岡空港からバンコクへ、W氏と合流し1泊、ネパールのカトマンズへ13日に移動。14日から山へ植物調査に入る。15日M夫妻が合流、16日車でポカラに向かう、途中ダマンに上がったので片道200kmが300kmになり、夕方7時頃到着。ニュー レイクサイド ホテルに宿泊、蒸し暑いポカラの夜であるが、エアコンと天井のファン、温かいお湯が出るのは有難い。19日、ポカラ大学薬学部に寄り見学し、予定よりも早くカトマンズに帰る。Hand Book of Medicinal Plants of Nepal Vol.2の編集に追われる毎日でした。

 今月の薬用植物のRoscoeaは、標高2000m位のところで出会った植物です。道端に濃いピンクの花が目立つ、ショウガ科の植物です。今編集中の"「Hand Book of Medicinal Plants of Nepal Vol.2」"に掲載されています。ネパールでは、種子を強精に、地下部を切り傷等の治療に用います。
 草丈は20〜50cm位、花の大きさは10cm位です。葉が対称に出ているのが特徴です。日本にはありません。
 今回はハリー君もネパールに帰ったので、ポカラ大学で講義をお願いし、私たちがポカラに移動する前に、3時間、先生と学生さんの前で話しをしたようです。特に学生さんが大変興味をもってくれ、多くの質問があったと楽しそうに話してくれました。2年ぶりにポララ大学薬学部の研究室を見学しました。"大学院生、学部長のNirmala先生、模擬薬局を作って頑張っておられるJICAの中島さん"にお会いし、楽しい時間を過ごせました。昨年"ガスクロマトグラフィー(GC)""高速液体クロマトグラフィー(HPLC)"の新型が入り、うらやましい限りですが、まだほとんど動いていないとのこと。分析条件、前処理法、標準品などの確立が課題のようです。こちらからサンプル、データ集を送る予定です。一番の問題は利用する人の使おうという気持ちでしょうか?? 他の設備は私が大学生だったころと変わりありませんので、40年位のギャップがあるようです。それでも一生懸命勉強している学生がいます。昔の大学生時代の自分を思い出しました。

 8/30〜9/7まで、今度は海抜100m以下のベトナムのホーチミンにある国立公園内のジャングルへ出かけます。暑いかな?? ネパールの山の上は涼しく、ポカラの町は蒸し暑く、カトマンズは朝夕涼しくなっていました。ホーチミンの国立公園内はどうでしょうか?

 10/6、7の「第11回薬用植物を知ろうin熊本」の一般の方の御参加をお待ちしています。定員になりしだい締切ります!!


ご自由にご利用ください!
"2012年9月カレンダー オオバナサルスベリ"
"2012年10月カレンダー ネパールの花"


写真(果実2012年8月ネパール カトマンズにて撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2012.8.30)
 
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, from 8, May, 2004



 
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