研究の紹介


研究テーマ

・遺伝情報維持(DNAの複製、転写、修復、RNAの成熟化や輸送)に関わるタンパク質の構造生物学

本研究は主に新学術領域研究[ゲノム複製・修復・転写のカップリングと普遍的なクロマチン構造変換機構、領域代表者: 花岡文雄先生(学習院大学)]の計画研究として実施しております。研究内容はこちらをご覧ください

・シグナル伝達や免疫応答に関わるタンパク質の構造生物学

本研究は主に科学研究費基盤研究(B)として実施しています。

・タンパク質の安定性やアミロイド形成機構の解明

・生体内分子間相互作用機構の解明

以上を「創薬の基盤としての蛋白質3次元構造の解明」につながるように取り組んで行きたいと思っています。研究手法は、X線結晶構造解析を主に用いています。 従って、目的の蛋白質を純度よくmg単位で精製後、研究室の研究内容の”X線結晶構造解析について”ところで説明しているように結晶化、そのX線回折データの測定、構造解析と仕事を進めます。蛋白質結晶のX線回折データ測定では、多波長異常分散法を用いて解析する場合や最終段階での高精度の3次元構造を得るために、兵庫県の西播磨にあるSPring-8やつくばにある高エネルギー加速器研究機構のPhoton Factory(PF)に行って共同利用実験を行っています。SPring-8での様子をちょと覗いてみましょう。



40B2と表記されたハッチの中で測定された回折像をみて、良いデータを測定できそうか判断したり、測定条件を決定しているところです。 前列右から Jai さん(阪大蛋白研)、油谷さん(阪大蛋白研)、山縣、後ろ宮澤君です。にっこりしているので良いデータが取れたことでしょう。


平成13年度の第2次補正予算で蛋白質用X線回折装置の導入されました!


7月25日、蛋白質用X線回折装置が設置されました。機種はリガクRAXIS-VII/MacroMax007です。この日、学部内をはじめ、九大、九州東海大の研究者を含め約20名の参加のもと、使用説明会が行われました。その後、いくつかの蛋白質結晶のデータ測定が行われましたが、実験室レベルではこれまでのもの(RU200等)と比べてかなりX線強度が強く、小さい結晶にも有効であることが示されています。10月からは分子機能薬学専攻の大学院実習にも使われる予定です(2002年9月25日記)。


私達の研究で必須の大型設備は蛋白質用X線回折装置ですが、関係の方々のご努力が実りこの度薬学部設置されることになりました。これで私達は研究の中でキーとなる蛋白質の結晶化の成否の判定や予備的なデータ測定や条件がよければ構造解析可能なデータ測定も熊本大学でできるようになり、研究が大いに進展しますので本当に喜んでいます(2002年3月30日記)。



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