薬用植物園

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第28回薬草パーク観察会を開催しました

 第28回薬草パーク観察会を、令和6年10月12日に開催しました。はじめに前副学長・前薬学部長で熊本大学名誉教授の甲斐広文先生に「2500年前に遡って、漢方薬がなぜ効くのかが明らかに! ―本当の医・薬食同源とは―」を講演いただきました。現在、多くの人が利用している漢方薬ですが、効くことが臨床上わかっていても西洋医学的には全く「証明」できない事例が多数あるようです。このような問題について、甲斐先生の研究グループは中国伝統医学の古典的なアプローチ、数学的なアプローチにより研究を進められています。目から鱗が落ちるような説も披露いただきました。今後の先生のご活躍に大いに期待しています。

 次に渡邊技術専門職員による見頃の植物の紹介です。今年の夏は異常な暑さと少雨で、いくつかの植物が枯れてしまいましたが、中には生育がよかった植物があります。センナやコロシントウリは熱帯の砂漠に生えているため、熊本の多湿には弱かったのですが、これまでで最も良く生育してくれたということです。

 観察会では4班に分かれて観察しました。ウチワサボテンの果実がオレンジ色に色づいており、気になった方が多かったようです。希望者には落として何名かにお分けしました。

 今回の参加者は53名でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

  • 今回の講師、甲斐広文先生

  • 甲斐先生の目から鱗の講演に皆さん興味津々です

  • アケビの果実が熟れるのはもう少しのようです

  • ホップの苦さを味わっています

  • ゴシュユの不味さに顔がゆがみます

  • コロシントウリの説明です、便秘薬ですが用量に気を付けないと...

  • クソニンジンは名前と違っていい香りがします

  • 夏の猛暑で大きく生育したキャッサバ

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