歌津康生さん (博士前期課程 1 年)、古後徹也さん (修了生) の研究が熊本大学のプレスリリースに掲載されました。
混合するだけでタンパク質性医薬品の安定性と持続性を高める超分子素材を開発
混合するだけでインスリンや抗体などのタンパク質性医薬品の欠点を一挙に改善する超分子素材を開発しました。本超分子素材と抗体を混合すると、抗体の作用を低下させる凝集体形成を顕著に抑制し、安定性を改善しました。また、インスリンと混合すると、インスリンの血糖降下作用を全く減弱させることなく効果を有意に持続させました。本超分子素材は、混合するだけで様々なタンパク質性医薬品の欠点を改善できることから、機能性と汎用性を兼ね揃えた製剤素材として応用が期待されます。
熊本大学プレスリリース
https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2021-file/release211118.pdf
【論文情報】
論文名:Supramolecular polymer-based transformable material for reversible PEGylation of protein drugs
著者:Kosei Utatsu, Tetsuya Kogo, Toru Taharabaru, Risako Onodera, Keiichi Motoyama, Taishi Higashi
掲載誌:Materials Today Bio
doi:doi.org/10.1016/j.mtbio.2021.100160