2015年 8月
ワレモコウ
Sanguisorba officinalis L.
バラ科(Rosaceae)
暑中お見舞い申し上げます!!
今月は秋の野の花の「ワレモコウ」です。漢字で「吾亦紅、吾木香」などと書きます。学名のSanguisは血を、sorbereは吸収する、officinalisは薬用の意味があります。出雲国風土記に地楡という名で紹介されています。花の形に風情があり秋の名草として親しまれています。
根を薬用とし、生薬名「地楡(ちゆ)」といい、止血、収斂薬として、吐血、下血、月経過多などに、また外用薬として皮膚炎、湿疹、切り傷に用います。 成分として加水分解型のタンニン、トリテルペンサポニン等が報告されています。
阿蘇にはナガホノシロワレモコウがありますが、昨今見に行っていないので、草刈り等で減っているかもしれません。広い穂が長く伸び綺麗です。
熊本も8月に入り本格的な暑さになりました、2週間遅れの猛暑日です。蝉が暑さのあまり鳴くのを止め、草木の葉は、水の蒸散を抑えるために垂れ下がっています。部屋の前ではイヌビワの実が黒く熟し、雀&蜂が食べに集まってきています。
明日(8/3?9)さくらサイエンスで、今年も、ラオス保健科学大学の学生9名、先生1名が熊薬に研修にきます。主に薬学部、さらに大学病院薬剤部、発生遺伝研、保健学科の先生に対応していただきます。ビエンチャンよりも熊本の方が暑いので、バテないように注意しないといけません。今年も主にHari Devkota助教が世話をしてくれます。
8/5(水)の午後から交流会、夜は親睦会をしますので、ラオスに興味のある方はご参加下さい(要連絡)。
毎日暑いです、「胃は水に弱い」ので、冷たい飲食物の取り過ぎ、腹を冷やすなどして夏バテ、寝冷えをしないように心身をご自愛下さい。 暑い暑いと言ってもこの暑さは変わりませんので、あきらめて巧く付き合うしかありません。普通に元気に猛暑を乗り切りましょう!!
ご自由にご利用ください!
2015年 8月のカレンダー コオニユリの花
写真(2015年8月&2015年5月 薬用植物園)
(資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター)
学術研究員(客員教授)
矢原 正治
(変更日:2015.8.2)
, from 8, May, 2004