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今月の薬用植物

2014年2月

メナモミ (Siegesbeckia pubescens Makino)
キク科(Asteraceae)

 オナモミの種子はくっつき虫で有名です。それに比べメナモミの実は小さく、種子は左の写真のようです。中国では全草を「キケイ Xi Xian」、果実を「キケイカ Xi Xian guo」と言い、薬用に用います。果実は回虫駆除に用いると記してあります。全草は、味は苦、性質は寒、風湿を除く、筋骨を利す、血圧を降ろすなどとして、動脈硬化・高血圧の予防、風邪、腫れ物、リウマチ等の関節痛に、中風、脳出血予防、手足の麻痺などに用いられるようです。余り目立ちませんが、面白い薬草ですね。

 1年生の学生さん、入学して10ヶ月が過ぎ、定期試験も2回ともなれば、大学の学習にもだいぶ慣れ、学生生活を楽しんでいることと思います。
 しかし、ほとんど病気に罹らないので病態が解らず、講議の時にいろんな症状が出て来てもマル覚えするだけではないでしょうか? 病気にならない方が良いのですが、もし、今流行の風邪・インフルエンザ、嘔吐下痢症に罹ったらどうしますか? 
 すぐ医者に行く、×です。まず自分でセルフメディケーションを行って下さい。例えば冬の感冒のときは「ゾック」とします、即・間髪入れず「風邪薬を飲む」&「腰?背中を暖める」これでひどくなることはありません。そのようなわけで、カバンにいつも風邪薬を入れるのを忘れないようにして下さい。(漢方薬では、節々が痛いインフルエンザ様の風邪には麻黄湯、もし無かったら葛根湯を2包。肩が少しこわばってゾクとしたら葛根湯を1包、後は2時間経ってまた一包。「葛根湯、麻黄湯は3日分も飲めば効果が出ます。もし効かないときは別の薬に替えましょう」)
 嘔吐下痢症は、漢方薬の「五苓散」で軽減します。これもカバンに常備して、症状が出た時に、即利用して下さい。
「五苓散」は、他にも「車酔い」「二日酔いの喉の渇き」「雨が降りそうな時に起こる片頭痛」に効果があります。
 漢方薬も捨てたものでは有りません。薬剤師に相談してお試し下さい。

ご自由にご利用ください!
"2014年  2月カレンダー くさすぎかずら"

 "2014年  3月カレンダー まんさく"

写真(肥大根:2013年11月薬用植物園)
(資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野)
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種)
                       (変更日:2014.2.6)

, from 8, May, 2004
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