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今月の薬用植物
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2012年12月

オクラ(Abelmoschus esculentus (L.) Moench)
アオイ科(Malvaceae)


 10日間大学病院に入院している間に、植物園の"ヒマラヤ桜も満開"です。3本あるヒマラヤ桜が今年は3本とも花を着けました。皇帝ダリアがまだ花を沢山着け咲いています。東門にあるサザンカは花びらを散らし、イチョウの葉もほとんど散りました。11月末は九州にも寒気が入り熊本市内でも最低温度が1℃を切る日もあり、スイゼンジ菜、ハイビスカス、インドジャボク等はビニールで覆い、冬支度です。しかし、寒い中春の芽は出ていますので、除草には良い季節になり、また植え替えを行っています。

 今年も最終月になりました。今年は4回も海外(スーダン、ベトナム 2回、ネパール)に出張する機会がありました。2月に出かけたスーダンの市場で観た乾燥オクラ、9月にベトナムの少数民族の家の横でぽつりと咲いていたオクラの花を思い出しました。ネバネバしたものが身体に良いと言われだしてずいぶんになります。本当にどこまで良いのやらと思いながら、オクラを薬用植物の本で調べてみました。健胃と書かれています。検索サイトを調べてみると、以下に関する記述が出てきますが出てきます。「オクラ特有のネバネバ成分は、糖質のガラクタンにたんぱく質が結合したムチンで、肝臓や腎臓の働きを促進し、コレストロール値や血糖値を抑制して便秘を改善する。 また、カリウム、カルシウムなどのミネラルの含有量も多く、高血圧や骨粗鬆症の予防にも効果がある万能野菜として知られる」「豊富に含まれる不溶性食物繊維が便秘を改善し、大腸ガンなどを抑制する」と記されていました。すごいと思いながら、HPをあれこれと探すと、「種子がコーヒー豆に似ているので、煎ってコーヒーの代用とした。日本だけでなく、ヨーロッパでも行われた。しかし、味は今一歩で廃れた」とあります。人は物が無い時は色んなことを発案するのですね。

 現代の日本は物が余っているので、余り突拍子も無いことを考えませんね。作らなくてもお金を出せば手に入る。
 今年はいろんなことがありました。「終わりよければ全て良し」になることを祈願しながら、12月の今月の薬用植物のHPを入れ替えます。
 皆様、そして私にとって、来年が益々良い年でありますよう祈願しに味噌天神をしに行ってきます。
 
 寒い日が続きます、背中を冷やして風邪(寒い邪に犯される)を引かないように、皆様、心身をご自愛下さい。「心身一如」で!!  

ご自由にご利用ください!
"2012年12月カレンダー ミズオオバコ"
"2013年 1月カレンダー スイゼン"


写真(花:2012年9月 南阿蘇、ドライオクラ:2012年2月 スーダン ハルツーム)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター)
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2012.12.6)
 
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, from 8, May, 2004



 
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