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今月の薬用植物
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2012年11月

タヌキマメ(Crotalaria sessiliflora L.)
マメ科(Fabaceae)


 面白い名前の植物です。タヌキマメの名前の由来は、萼が長い毛に覆われているので狸(小狸)に見立てたためと言われています。方言:ネコマメ、ラテン名のCrotarariaは、crotalon(玩具のガラガラ)に由来するとされ、莢の中で種子がガラガラと音をたてて鳴るため、sessilifloraは無柄花の意味です。山野の少し乾いた草原に生える1年生草本、夏に青紫色の花をつけます。薬用としては全草を用い、中国では「野百合(ヤビャクゴウ)」と言い、清熱する、湿を利す(利水、利尿)、解毒する等の効果があると言われています。抗腫瘍活性が有るとして注目されていますが、効果の程は定かではありません。
 園芸では白花もあります。1年草なので、種子を取って、直播又は3月頃に蒔くと発芽する可能性があります。
雑草ですので、他の草と一緒に生えている方が元気です。
 植物や動物の名前には,人間社会では差別語に当たる名前が付いたものがありますね。共通の名前は、ラテン名ですね。
 また、いろんな習慣があります。この前ネパールでトウガラシを取って手渡ししようとしたら、置いてくれと言われました。その理由は「トウガラシを手渡しすると喧嘩を売る」ことになるからだそうです。5年位前に聞いてはいたのですが、すっかり忘れていました。
 今年、"ネパール""ベトナム"で見つけた貯金箱を紹介します。日本と同じ豚さんでした。やはり豚は、子宝、良く肥えることで、中にお金が貯まると考えられているのでしょうか。毎年1月になると皆さんにお年玉で「カラスウリの種子」を「大黒様の打出の小槌」に見立てて差し上げています。少しでも皆さんに良いことが有ればと思っています。配布は来年1月12日の月例観察会の予定です。お楽しみに!!
 今年も残り2ヶ月、12月は忘年会ではなく「憶年会」を開く予定です。日時12/17(月)19時〜22時、場所:宮本記念館2F和室、会費:2000円(差し入れ自由)。一緒に「屠蘇散」を作ります。お時間が有る方はお友達を誘っておいで下さい。
 
 寒くなってきました、背中を冷やして風邪(寒い邪に犯される)を引かないように、皆様、心身をご自愛下さい。「心身一如」で!!  

ご自由にご利用ください!
"2012年11月カレンダー タマリンド"
"2012年12月カレンダー ミズオオバコ"


写真(果実2012年10月 薬用植物園て撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2012.10.31)
 
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, from 8, May, 2004



 
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