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今月の薬用植物
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2011年11月

サネカズラ(Kadsura japonica (L.) Dunal)
マツブサ科(Schisandraceae<)



 朝夕寒くなり、寒暖の差の激しい時期、イチョウの葉の葉緑素が壊れ少なくなると、カロテノイドの黄色い色が目立つようになりました。薬用植物園のムクロジ、ノブドウ、エビズル、アメリカハナミズキの葉も色づき始めました。 山間部では紅葉が始まっているのではと思います。皆様いかがお過ごしですか?

 今月の薬用植物は、「ビナンカズラ」(美男葛)です。どこが美男何かと???疑問に思う人もいるかもしれませんので、 名前の由来から書かせていただきます。武士が茎から取れる粘液をびんつけ油の代わりに用い髪を整えたことから名付けられたと言われています。 別の名前で、サネカズラ(真葛)という名前があります。「サネ」は実を、「カズラ」は蔓のことを意味します。「実の目立つ蔓」の意味です。 百人一首に「名にしお(負)はば 逢坂山のさねかずら 人にしられでく るよしもがな」(三条右大臣)の句がありあます。
 本題に入ります。サネカズラは、熟した果実を干したものを「南五味子」といい、咳止め、滋養強壮に。 新鮮な葉を揉んで切り傷に塗るなどの作用があります。
秋のこの時期,山道を歩いていると蔓が木に絡み付き、赤い実がなっているのを目にします。赤く輝いて目立つので「美男」を思い浮かべる光景です。

 11/5(土)、6日(日)は「第2回蕃滋祭」があります。昨年の125周年から薬学展が「蕃滋祭」に名前が変わり2日間になりました。
今年の薬用資源エコフロンティアセンターの企画は、
 1)11/5(土)11時〜13時 「月例薬用植物園観察会」
 2)11/5(土)14時〜16時 「紫雲膏作り」(薬用植物園管理棟前)
 3)"11/6(日)13時〜14時 「くまもとの身近な薬草」)"
               (宮本記念館1Fコンベンションホール)
    (熊本漢方研究会 学生向けオープンプログラム 10時〜17時)
です。お友達を誘って、皆さんでご参加ください。お待ちしています。
学生さんの企画で
 1)薬膳料理11時〜14時(蕃滋館食堂)400円
 2)薬草園ツアー(1時間毎に、学生さんが丁寧に案内)無料
 3)紫雲膏作り(予約制)無料
などがあります。薬膳料理は、早めに来ないと100食限定/日です。チケットが無くなりますので、10時過ぎのチケットの購入をお勧めします。
天気が良いことを願っています。

寒暖の差が激しい時期、皆様、心身のバランスに気を付けて下さい。風邪を引かないようにご注意ください。

★11月5日は、"大学祭(薬学部蕃滋祭)"に合わせて、月例89回薬用植物園薬用植物観察会を行います。お時間を作っておいで下さい。(11時〜13時 観察会、14時〜紫雲膏作り ★


ご自由にご利用ください!
"2011年11月カレンダー 神輿草"
"2011年11月カレンダー 花トリカブト"

写真(2011年7月、10月 熊本大学薬学部薬用植物園で 撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2011.11.2)
 
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, from 8, May, 2004



 
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