熊本大学薬学部
 
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今月の薬用植物
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2011年9月

ボタンボウフウ(Peucedanum japonicum L.)
セリ科(Apiaceae)



 福島原発における、国の対応、東京電力の対応、現場作業員の方への対応を見聞きすると「水俣病」を思い出します。ラジオで興味あることを言っていました。「中国人は本当のことを言っても疑う人が多い。日本人は嘘を言われても信じる人が多い」。何となく当たっている部分があるなと思いながら、違和感を感じました。
 天草では極早生米がいつものように7月に収穫されました。しかし、お盆を挟んで、雨が続いています。阿蘇などの早植えの田では稲の花が咲いているところもあり、結実が心配ですが、どうでしょうか? 夏の長雨で、モモ、ブドウ、リンゴなどの果実に病気が出ているのではないかと心配しています。
 熊本でもあちこちで薬草栽培がブームになっています。あさぎり町のミシマサイコ(柴胡)、合志などのカンゾウ(甘草)。「ボタンボウフウ」もそのなかのひとつです。沖縄では、ボタンボウフウの別名を「長命草(チョミーグサ)」と言い、薬用・食用として用いられています。
 薬用としては、根を滋養強壮、咳止め、風邪などに用います。葉は、食用として魚・肉の臭み消し、毒消しなどに。また天ぷら、和え物などにして食べられています。最近は、高血圧・動脈硬化に効く、抗酸化力が強いなどともてはやされています。栽培は結構簡単で、薬用植物園内でもあちこちで大きくなっています。ハマボウフウ(浜防風)に比べると栽培しやすい植物です。

 8月末から16日間海外出張のため、HPを早めに入れ替えました。帰ってきたら9/18の南小国の観察会の準備、生薬学会の準備、大学院生の実習、講義の開始、10月3日には、ネパールから2人目の留学生が来日します。楽しみです。
 10/1の第88回月例観察会の時はウチワサボテンの実が熟して食べられるかもしれません。11/5は薬学展、月例薬用植物観察会があります。12/17(土)は、昨年同様、熊本城本丸御殿横本丸茶屋で、屠蘇散の配布を行います。お時間がありましたら、お立ち寄りください。



ご自由にご利用ください!
"2011年9月カレンダー ウコン"
"2011年9月カレンダー ツユクサ"

写真(2011年8月薬用植物園 撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2011.8.25)
 
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, from 8, May, 2004



 
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