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2006年6月
ていかかずら (Trachelospermum asiaticum var. intermedium)
きょうちくとう科 (Apocynaceae)
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”『スイカズラ花より蜜の味昔』”(河童)
”キダチニンドウの花”が黄金色に変わってきました。”アンズの実”が色付き、枝が垂れ下がっています。今年も大収穫です。アンズ酒、アンズジャム、アンズ酢になります。残った種子は皆さんに試しに食べてもらいます。ベンズアルデヒドの杏仁豆腐の味がほのかに香ります。
本題に入ります。今月はテイカカズラです。仲間の”ケテイカカズラ(T. a. var. pubescens)”(”花の横”)と比較してみて下さい。雑種もあるようです。葉の裏に毛が多いのはケテイカカズラと言われています。花があるときは、雄しべが見えるか、花筒の細い部分と太い部分の比で、細い部分が1/2を越えるものはテイカカズラだそうです。写真と植物図鑑を観て総合的に比較して下さい。
民間では,テイカカズラの茎・葉を解熱に、生の葉をつぶして切り傷に(薬用として)用いました。また、タイワンテイカカズラ(Trachelospermum jasminoides)の茎・葉を『絡石藤』と言い、止血、鎮痛、血の巡りを良くする等に用いるようです。タイワンテイカカズラはラテン名(jasminoides)の通り香りがジャスミンのように強いのでしょうか?
薬学部の近くに喫茶店””ラガー””があります。5月には,入口のテイカカズラがアーチ状になって花をつけます。マスターが5年がかりでアーチにしました。店を始めて31年なりますので、お世話になった人も多いのでは。
阿蘇のミヤマキリシマの花は今年は普通のようです、来週あたりから九重連山のミヤマキリシマの花のシーズンでしょうか。それが終わると、南阿蘇に”ハナシノブ”が咲きだします。
”テイカカズラとケテイカカズラの見分け方”(熊本県記念植物採集会会員 長澤京子さん作製)
写真(薬用植物園、2006年5月28日玉東町”木葉山” 撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・附属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)(薬用植物学研究室)、 ・矢原 正治,2006.6.1)
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