熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キンポウゲ科
Ranunculaceae
サキシマボタンヅル
Clematis chinensis Osbeck.
サキシマボタンヅル
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • サキシマボタンヅル
英名
Chinese clematis
中国名
威霊仙
花期
7~8月
生薬名
威霊仙(イレイセン)【局】
薬用部位

根および根茎

成分

サポニン(clematichinenoside),anemonin

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • サキシマボタンヅル 化学構造式1
  • サキシマボタンヅル 化学構造式2
産地と分布

沖縄,台湾,中国南部に分布し,平地,山林,渓谷などに生える.

植物解説

つる性落葉低木.樹高4~10 m.根は細長い円柱形で多数叢生し,黒褐色.茎葉明瞭な条線があり,幼時に白色の柔毛がある.葉は対生し,羽状複葉で小葉は5個,狭卵形化三角状卵形で長さ3~7 cm,鈍頭か漸尖頭で全縁.茎の頂と葉腋に緑泊色を円錐花序に付ける.

薬効と用途

鎮痛薬として関節痛,筋肉痛,神経痛などの痛みや手足の痺れ,麻痺などに用いられる.また,魚の骨が喉に刺さったときは,威霊仙を水で,あるいは米酢で煎じてゆっくり飲めばいいといわれている.漢方処方には二朮湯,疎経活血湯,蛇床子湯などに配合される.
北海道から九州にかけて広く分布するセンニンソウ(C. terniflora)によく似ているが,本種は乾燥したら黒く変色する.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。