熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ナス科
Solanaceae
ジャガイモ
Solanum tuberosum L.
別名
バレイショ
ジャガイモ
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  • ジャガイモ
  • ジャガイモ
  • ジャガイモ
  • ジャガイモ
英名
potato
中国名
陽芋,洋芋
花期
4~5月
生薬名
①膠飴(コウイ)【局】,②洋芋(ヨウウ)
薬用部位

①デンプンを加水分解し糖化したもの,②塊茎

成分

未熟な塊茎,幼芽にアルカロイド(a-solanine, a-chaconine)

化学構造式

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  • ジャガイモ 化学構造式1
  • ジャガイモ 化学構造式2
産地と分布

ペルーとボリビア国境にあるチチカカ湖周辺の原産とされ,世界中で栽培される.

植物解説

多年草.草丈60~100 cm.地下茎は横走し,先端が肥厚して塊茎になる.茎は軟弱で多数分枝して無毛か柔毛がある.葉は互生し,奇数羽状複葉で小葉は5~9個,卵形か楕円形で長さ2~7 cm,鈍尖頭で全縁.茎の頂と葉腋に白色化淡紫色花を数個,集散花序に付ける.

薬効と用途

デンプンを加水分解し糖化した膠飴は健胃,強壮作用があり,小建中湯や大建中湯などの処方に配合される.膠飴の基原植物にはほかにトウモロコシ,キャッサバ,サツマイモ,イネがある.塊茎は消炎薬として耳下腺炎に煮食する.solaninは未熟な塊茎,幼芽に多く含まれ,成熟とともに含有量は減少する.熱によって分解されるため中毒を起こすことはまれであるが,中毒した場合10分から12時間で咽喉の灼熱感が現れ,上腹部の灼熱感,発熱,疼痛,悪心,下痢などが発現する.重症の場合は耳鳴り,体温上昇,瞳孔散大などを起こす.