ヤマノイモ科
Dioscoreaceae
ナガイモ
Dioscorea polystachya Turcz.

- 英名
- chinese yam
- 中国名
- 薯蕷,山薬,家山薬
- 花期
- 6月
- 生薬名
- ①山薬(サンヤク)【局】
- 薬用部位
①周皮を除いた根茎(担根体),②むかご
- 産地と分布
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北海道から九州,および朝鮮,中国,台湾に分布し,山地の林内,渓側,低木林,草地などに生えるが通常は畑で栽培される.
- 植物解説
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つる性の多年草.塊茎は肥厚し,まばらに分枝して有稜.葉は対生か3枚輪生し,広卵形から三角状卵形で長柄があり,長さ3~8 cm,漸尖頭で基部は広心形,ときに耳状になり,葉腋にむかごがある.葉腋に白色小花をややまばらに多数穂状花序に付ける.
よく似たヤマノイモと違い,葉の上部が耳形に張り出し,茎が紫色になる.
- 薬効と用途
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健胃,滋養強壮薬として胃腸虚弱や下痢,中年以後の足腰の弱り,倦怠感,頻尿,夜尿,精力減退などに用いる.糖尿病の体質改善にもよい.焼酎漬け,むかごも滋養強壮によい.
食用として粘り気を楽しむほか,かるかんなどの菓子原料にもなる.いずれの用途もヤマノイモと同様である.
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