熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ノウゼンカズラ
Bignoniaceae
キササゲ
Catalpa ovata G.Don
別名
カミナリササゲ,カワギリ,ヒサギ
キササゲ
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  • キササゲ
  • キササゲ
英名
yellow catalpa, Chinese catalpa
中国名
花期
6月
生薬名
①木大角豆(キササゲ)【局】,②梓白皮(シハクヒ)
薬用部位

①果実,②樹皮

成分

イリドイド(catalposide, catalpol),ナフトキノン類(catalponone)

化学構造式

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  • キササゲ 化学構造式1
  • キササゲ 化学構造式2
  • キササゲ 化学構造式3
産地と分布

中国の中南部の原産で,日本各地では各地で栽培され,川岸などに野生化している.

植物解説

落葉高木.樹高6~9 m.葉は対生,まれに輪生し,長柄があり広卵形か広心形で長さ12~20 cm,しばしば掌状に3~5裂する.枝先に淡黄色で暗紫点のある花を多数大形の円錐花序につける.さく果は長さ約30 cm.

薬効と用途

果実は利尿薬として腎炎,ネフローゼ,浮腫,脚気などに用いられる.大量に服用すると悪心,嘔吐などを起こすことがある.日本では代表的な民間薬として知られ,浮腫の治療によく利用される.かつては漢方医や漢方薬局の家の庭によく植えられていた.中国では専ら樹皮が用いられ,発熱や黄疸,皮膚掻痒感などに利用される.

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