ナス科
Solanaceae
トウガラシ
Capsicum annuum L.
- 別名
- コショウ,コウライコショウ,ナンバンコショウ
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- 英名
- capsicum pepper, chili pepper, red pepper
- 中国名
- 辣椒
- 花期
- 7~11月(年によってずれる)
- 生薬名
- 唐辛子(トウガラシ)【局】,辣椒(ラッショウ),蕃椒(バンショウ)
- 薬用部位
果実
- 産地と分布
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南米の原産で,日本には天文11年(1542年)に渡来し,現在では広く各地で栽培されている.
- 植物解説
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温帯栽培では一年草だが,熱帯では多年草で,やや低木状になる.草丈約60 cm.茎は多数分枝し,全体にやや無毛.葉は互生し,長柄で卵状披針形,尖頭で全縁.果実は披針形で長さ約5 cm,茎に上向きに付き,通常紅熟するが品種によって黄色,黒紫色に熟するものもある.
- 薬効と用途
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食欲増進,消化促進,唾液分泌促進作用があり,粉末を服用する.また,皮膚刺激作用もあり,腰痛,筋肉痛,肩こり,リュウマチ,関節痛,神経痛にトウガラシチンキを塗る.トウガラシチンキは,刻んだトウガラシを4倍量のホワイトリカーに漬けて20~30日,冷暗所に置いたのち,布でこすとできる.
一般的に食用として用いられる.辛味がない品種のシシトウガラシやピーマンは野菜として食される.観賞用として植栽される品種もある.
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