イネ科
Poaceae
チガヤ
Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg.
- 別名
- ケチガヤ,フシゲチガヤ
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- 英名
- cogon grass
- 中国名
- 白茅,大白茅
- 花期
- 4~5月
- 生薬名
- ①茅根(ボウコン)【局】
- 薬用部位
②根茎,②若い花穂
- 産地と分布
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北海道から九州,およびアジア,アフリカに分布し,原野,河原,草地,道端などに群がって叢生する.
- 植物解説
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多年草.草丈30~80 cm.根茎は長く地中を匍匐し,白色で有節.茎は直立してやや細く節に毛がある.葉は線形で長さ20~50 cm,鋭尖頭で硬質,基部は次第に細く,扁平.茎の頂に円柱状の花穂を付ける.
- 薬効と用途
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根茎は消炎,利尿,止血作用があり,膀胱炎,腎炎,むくみ,水腫,脚気,吐血などに用いる.若い花穂は止血作用があり,吐鼻血,血尿,喀血などに用いるほか,子供の咳止めにもなる.
サトウキビ属と近い植物であるため,根茎に甘味があり子供のおやつになった.春先の若い花穂は「つばな」とよばれ食べられる.茎葉は茅葺き屋根の材料になったり,成熟した花穂は火口(ほくち)に使われたりした.
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