熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モクセイ科
Oleaceae
レンギョウ
Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl
別名
レンギョウウツギ
レンギョウ
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  • レンギョウ
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英名
golden bells, weeping forsythia
中国名
連翹,黄花杆
花期
2~3月
生薬名
①連翹(レンギョウ)【局】
薬用部位

①果実,②花

成分

リグナン(arctiin, phillygenol),フェニルエタノイド(forsythiaside)

化学構造式

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  • レンギョウ 化学構造式1
  • レンギョウ 化学構造式2
  • レンギョウ 化学構造式3
産地と分布

中国の原産で,庭園樹として広く日本各地で植栽されている.

植物解説

落葉低木.ややつる性で枝は伸長し,淡黄褐色で髄は中空.葉は対生し,卵形から卵状楕円形で鋭頭,長さ4~8 cm,鋭鋸歯縁でしばしば一部が羽状に3出に複生する.雌雄異株で葉の展開前に脇芽に黄色花を単生する.さく果は卵形で長さ約1.5 cm.

薬効と用途

解毒,消炎作用があり,腫れ物,にきびなどの化膿性疾患,疥癬,咽喉部の炎症などに用いる.漢方処方では柴胡清肝湯,駆風解毒湯,銀翹散などに配合される.花には利尿,緩下(緩やかな下剤),高血圧予防作用がある.
本種の茎の髄は中空だが,よく似たシナレンギョウ(F. viridissima)ははしご状の膜がある.いずれも観賞用として栽培される.

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