シソ科
Lamiaceae
メハジキ
Leonurus japonicus Houtt.
- 別名
- ヤクモソウ
- 英名
- Chinese motherwort
- 中国名
- 益母草
- 花期
- 7~9月
- 生薬名
- ①益母草(ヤクモソウ)【局】,②茺蔚子(ジュウイシ)
- 薬用部位
①花期の地上部,②種子
- 産地と分布
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本州から琉球諸島、および台湾,朝鮮,中国などの温帯から亜熱帯の日当たりのよい原野や道端に生える.
- 植物解説
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一年草または二年草.草丈50~200 cm,分枝する.根出用葉卵心形で長い柄があり,鈍鋸歯または鋭い欠刻があり,花時には枯れる.下部の茎葉は2~5 cmの葉柄があり,3深~全裂し,長さ4~9 cm,基部は広いくさび形,裂片はさらに分裂し,終裂片は線状披針形,鋭頭または鋭尖頭.上部の葉は次第に小形になりほとんど無柄.花は上部の葉腋にかたまって付き,刺針状の短い小苞がある.萼は長さ6~7 mm,5浅裂して裂片の先は刺状に尖る.花冠は紅紫色で長さ10~13 mm,白い短毛が密生する.和名は目弾きの意味で子供が茎を短く切り,まぶたに張り付けて目を開かせて遊ぶのでいう.
- 薬効と用途
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開花期の地上部は駆瘀血(体の血の滞りを治す)作用があり,月経不順,生理痛,産後のめまいなどに用いる.利尿作用もある.漢方処方には芎帰調血飲,芎帰調血飲第一加減などに配合されている.種子も婦人薬としてもちるほか,むくみや眼疾患に用いる.
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