ムラサキ科
Boraginaceae
ムラサキ
Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc.
- 英名
- red-root lithospermum, paccoon
- 中国名
- 紫草
- 花期
- 5~6月
- 生薬名
- 紫根(シコン)【局】
- 薬用部位
根
- 産地と分布
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北海道から九州,および朝鮮,中国,アムールに広く分布し,山地,草原などに生える.
- 植物解説
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多年草.草丈30~60 cm.根は太く直下し,しばしば分枝する.茎は直立し,上部で分枝する.葉は互生する.包葉の間に白色の小さな花を穂状集散花序に付ける.
- 薬効と用途
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創傷治癒促進作用があり,内用,外用ともに血行促進し皮膚機能を回復させる.漢方軟膏の紫雲膏に配合されることで知られる.
根は古くから紫色の染料として知られ,法隆寺の宝物にも染めたものが残っている.江戸時代には染めた絹を病気平癒のために鉢巻きとして頭に巻く風習があった. 自生する草原の減少で,各地で絶滅が危惧されている.熊本県ではすでに絶滅種として扱われている.
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