ボタン科
Paeoniaceae
ボタン
Paeonia suffruticosa Andrews
- 別名
- ハツカグサ,フカミグサ,ナトリグサ
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- 英名
- moutan peony, tree peony
- 中国名
- 牡丹
- 花期
- 4月
- 生薬名
- 牡丹皮(ボタンピ)【局】
- 薬用部位
根皮
- 産地と分布
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中国原産で,平安時代ごろ日本に渡来した.
- 植物解説
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落葉低木.樹高50~180 cm.幹は直立して分枝し,枝は太い.葉は有柄で互生し,2~3回羽状複葉で小葉は卵形から披針形で,ほとんど3~5中裂し鋭頭.枝先に大型の花を単生し,花色は品種によって紫,紅,白色などがある.
- 薬効と用途
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駆瘀血(血の滞りを治す)作用があり,月経異常など婦人科系疾患に用いる.清熱作用もある.漢方処方では,桂枝茯苓丸,大黄牡丹皮湯,八味地黄丸などに配合される.
古代,中国では地上部を薪に,根皮を薬用に用いていた.観賞は4世紀には行われていた.日本へは平安時代初期に伝わり,以後育種が進んだ.「花王」の別名で,シャクヤク(別名「花相」)とともに古くから親しまれる.
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