熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

イネ科
Poaceae
ハトムギ
Coix lacryma-jobi L. var. ma-yuen (Roman.) Stapf
ハトムギ
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  • ハトムギ
  • ハトムギ
英名
Job’s tears
中国名
薏米
花期
7月
生薬名
①薏苡仁(ヨクイニン)【局】
薬用部位

①種皮を除いた種子,②根

成分

①に脂肪酸(coixenolide),ステロイド(feruloylstigmasterol, feruloylcampesterol)

化学構造式

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  • ハトムギ 化学構造式1
産地と分布

中国,インドシナ地方の原産で,日本には古くから渡来し,西南部の暖地で栽培される.

植物解説

一年草.草丈1~1.5 m.茎は直立し,剛直で叢生する.葉は互生し,細長い披針形で幅約2.5 cm,下部は大形の鞘になる.脇生の穂状花序に数個の花を付ける.果実は長さ8~10 mm,楕円形で茶褐色,穂先は扁卵形.

薬効と用途

種皮を除いた種子は利尿,消炎,鎮痛,排膿作用があり,リウマチ,神経痛,関節の水腫などに用いる.漢方処方は薏苡仁湯,麻杏薏甘湯,桂枝茯苓丸加薏苡仁などに配合されている.また,特にイボ取りをはじめニキビや美容のために,ハトムギ茶や薏苡仁が配合された石鹸や化粧品が知られる.
パンや饅頭が作られるが,飲料(ハトムギ茶)として利用されることが多い.神経痛,関節リウマチ,肩こりなどには根を用いる.