熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
パチョリ
Pogostemon cablin(Blanco) Benth.
パチョリ
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  • パチョリ
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  • パチョリ
英名
patchouli, patchouly
中国名
廣藿香
花期
晩秋
生薬名
藿香(カッコウ)【局】
薬用部位

地上部

成分

フェニルプロパノイド(eugenol, methylchavicol, cinnamic acid)

化学構造式

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  • パチョリ 化学構造式1
  • パチョリ 化学構造式2
  • パチョリ 化学構造式3
産地と分布

フィリピンの原産で,マレー,スマトラ島で広く栽培されている.

植物解説

多年草.草丈50~70 cm.茎は直立し,四角形で細毛が密生,分枝が多い.葉は対生し,葉肉はやや厚く,葉の縁に不整の鋭鋸歯があり,両面に短い細毛が密生し,とくに葉脈の部分に多い.日本での開花は稀である.

薬効と用途

健胃作用があり,下痢,頭痛,腹部膨満感,嘔吐などに用いる.漢方処方では,藿香正気散,香砂六君子湯などに配合される.また,夏の胃腸障害や暑気当たりには常用薬とされた.
パチョリの精油はパチョリアルコールとよばれ,香水の調合に用いられる.インドではパチョリを衣服の香料や浴湯料として用いるほか,喘息や消化器系疾患の治療に用いた.