シソ科
Lamiaceae
パチョリ
Pogostemon cablin(Blanco) Benth.

- 英名
- patchouli, patchouly
- 中国名
- 廣藿香
- 花期
- 晩秋
- 生薬名
- 藿香(カッコウ)【局】
- 薬用部位
地上部
- 産地と分布
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フィリピンの原産で,マレー,スマトラ島で広く栽培されている.
- 植物解説
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多年草.草丈50~70 cm.茎は直立し,四角形で細毛が密生,分枝が多い.葉は対生し,葉肉はやや厚く,葉の縁に不整の鋭鋸歯があり,両面に短い細毛が密生し,とくに葉脈の部分に多い.日本での開花は稀である.
- 薬効と用途
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健胃作用があり,下痢,頭痛,腹部膨満感,嘔吐などに用いる.漢方処方では,藿香正気散,香砂六君子湯などに配合される.また,夏の胃腸障害や暑気当たりには常用薬とされた.
パチョリの精油はパチョリアルコールとよばれ,香水の調合に用いられる.インドではパチョリを衣服の香料や浴湯料として用いるほか,喘息や消化器系疾患の治療に用いた.
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