クロウメモドキ科
Rhamnaceae
ナツメ
Ziziphus jujuba Mill. var. inermis (Bunge) Rehder
- 英名
- common jujube, Chinese jujube
- 中国名
- 無刺棗
- 花期
- 5~6月
- 生薬名
- 大棗(タイソウ)【局】
- 薬用部位
果実
- 産地と分布
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ヨーロッパ南部,アジア西南部原産で,日本には中国から渡来し,日本各地で広く植栽される.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高10 mに達する.しばしば枝節にトゲを付ける.葉は羽状複葉状に互生し,卵形から卵状披針形で長さ2~6 cm,鈍頭かときに凹頭で鋸歯縁.黄色の小さな花が葉腋の短い集散花序に付く.核果は楕円形で長さ2~3 cm.
和名は,芽立ちが遅く初夏に入ってようやく芽を出す性質があることから名付けられた.
- 薬効と用途
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健胃,強壮,精神安定作用があり,漢方で多用され,葛根湯,甘麦大棗湯,六君子湯など多くに配合されている.果実の焼酎漬けは滋養強壮,精神安定作用がある.
果実はリンゴのような風味があり生食するほか,薫製や砂糖漬けにもされる.
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