セリ科
Apiaceae
トウキ
Angelica acutiloba (Siebold et Zucc.) Kitag.
- 別名
- イブキトウキ,ニホントウキ
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- 英名
- Japanese angelica
- 中国名
- 東当帰
- 花期
- 6月
- 生薬名
- ①当帰(トウキ)【局】
- 薬用部位
①湯通しした根,②葉,③成熟果実
- 産地と分布
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日本で栽培されるが,原産地は不明である.
- 植物解説
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多年草.草丈60~90 cm.根は肥厚する.茎は直立,分枝し,葉柄とともに帯紫色.葉は2回3裂複葉,小葉は卵状披針形で鋭尖頭,鋭鋸歯縁.枝先の複散形花序に白色の小さな花を多数付ける.
日本にも中国にも野生種は知られていない.日本自生のイワテトウキA. acutiloba subsp. iwatensis の改良品との説,野生種は採りつくされ絶滅したとの説,中国のカラトウキA. sinensisとイワテトウキが交雑してできたという説もある.
- 薬効と用途
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温補,補血作用があり,生理不順,生理痛,腹痛,不妊症などの婦人科系疾患に用いる.センキュウと並んで婦人病の要薬であり,乙字湯,紫雲膏,四物湯,当帰芍薬散ほか,多くの処方に配合される.葉は浴湯料とすると体を温める.成熟果実,乾燥した根の焼酎漬けは血行を良くし体を温める.
新鮮な細い根はキンピラに,葉は天ぷらにして食する.
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