タデ科
Polygonaceae
ツルドクダミ
Fallopia multiflora (Thunb.) Haraldson
- 英名
- Chinese knotweed
- 中国名
- 何首烏
- 花期
- 10月
- 生薬名
- ①何首烏(カシュウ)【局】,②夜交藤(ヤコウトウ)
- 薬用部位
②塊茎,②葉の付いた茎
- 成分
アントラキノン(chrysophanol, emodin),スチルベン(2, 3, 5, 4’-tetrahydroxy-stilbene-2-O-β-D-glucoside)
- 産地と分布
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中国原産で,日本各地に帰化し,野生化している.
- 植物解説
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つる性多年草.根は地中を横走し,しばしば肥厚して巨大な塊となる.葉は互生し,卵形から心形で長さ3~6 cm,短鋭尖頭,全縁でやや軟質.白色の小さい花を多数,頂生の円錐花序を付ける.
- 薬効と用途
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塊根は強壮作用があり,足腰の痛み,精力減退,若白髪などに用いる.漢方処方では当帰飲子に配合される.緩下(緩やかな下剤作用)や皮膚の痒みを止める作用もある.葉の付いた茎は不眠症に良い.
赤と白の根があるが,赤い根を食用とする.煮出して取ったエキスをスープや煮込みに使う.ドクダミとは分類学上関係がない.
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