マツブサ科
Schisandraceae
チョウセンゴミシ
Schisandra chinensis (Turcz.) Baill.
- 英名
- Chinese magnolia vine
- 中国名
- 五味子
- 花期
- 4月
- 生薬名
- 五味子(ゴミシ)【局】
- 薬用部位
果実
- 産地と分布
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北海道,本州中部以北,およびサハリン,朝鮮,中国,アムール,ウスリーに分布し,山地に生える.
- 植物解説
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つる性落葉低木.茎はあまり伸長せず,まばらに分枝し,枝は無毛,葉は互生し,膜質で倒卵円形か卵円形,まれに楕円形で長さ4~7 cm,鋭尖頭で腺状粗鋸歯縁.雌雄異株.新枝の基部に付く鱗片に黄白色か帯紅色花を1個えき生する.
- 薬効と用途
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鎮咳去痰,収斂,滋養作用があり,多量の薄い痰が出る咳,体の衰え,下痢,寝汗や自汗などに用いる.漢方処方では,小青竜湯,苓甘姜味辛夏仁湯,杏蘇散などに配合される.民間では滋養強壮に焼酎漬けを飲む.
中国では赤く熟した新鮮な果実を生食したり,ジュースにしたりする.
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