マメ科
Fabaceae
スペインカンゾウ
Glycyrrhiza glabra L.
- 別名
- カンゾウ
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- 英名
- licorice
- 中国名
- 洋甘草
- 花期
- 4~5月
- 生薬名
- ①甘草(カンゾウ)【局】,②炙甘草(シャカンゾウ)【局】
- 薬用部位
①根およびストロン,②甘草を炙ったもの
- 成分
①にサポニン(glycyrrhizin, licorice-saponin A~L),フラボノイド(isoliquiritin apioside)
- 産地と分布
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中国西部,シベリア南部,中近東,ヨーロッパ南部に分布する.
- 植物解説
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多年草.全株に細毛が密生.茎はよく分枝し,葉は奇数羽状複葉,小葉は長卵形で鋭尖頭.淡紫色の蝶形花を開き,円柱状の豆果を付ける.
- 薬効と用途
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漢方処方で最も多く配合される薬物である.鎮静,滋養強壮,鎮咳,去痰など多くの作用があり,四肢や腹部の筋肉の痛み,胃腸機能や体力の低下,咽喉部の炎症や痰,咳など様々な症状に用いる.「百薬の毒を解す」と言われ,他の生薬の刺激性を緩和し,調和する.炙った炙甘草はその力が増し,滋養強壮作用も強くなる.痔の痛みには煎液を患部に何度も付ける.
主成分のglycyrrhizinは非常に甘く,甘味料として醤油,たばこ,料理に利用される.
同じく薬用にされる同属のウラルカンゾウ(G. uralensis)は小葉が大きいのに対し,本種は小葉が小さい.
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