ショウガ科
Zingiberaceae
ショウガ
Zingiber officinale (Willd.) Roscoe
- 別名
- ハジカミ
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- 英名
- ginger
- 中国名
- 薑,姜
- 花期
- 11月
- 生薬名
- ①生姜(ショウキョウ)【局】,②乾姜(カンキョウ)【局】
- 薬用部位
①根茎,②湯通しまたは蒸した根茎
- 成分
セスキテルペン(α-zingiberene, β-bisabolene),辛味物質(gingerol類, shogaol類)
- 産地と分布
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熱帯アジアの原産で,日本には2600年以上前に渡来し,栽培される.
- 植物解説
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多年草.草丈30~50 cm.根茎は多肉質で横臥し,節から偽茎を直立する.偽茎は草質で上部に葉を2列互生する.葉は線状披針形で鋭尖頭,基部は漸尖形.日本では花を付けないが,暖地では稀に開花する.
- 薬効と用途
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カゼには刻んだ生姜に砂糖と片栗粉を混ぜたものに熱湯を注いで,熱いうちに飲むとよい.漢方における重要な生薬であり,体を温め発汗させ,カゼの症状を治す.様々な吐き気に対しても有効であり,半夏(カラスビシャクの塊茎)と共に用いると,一層効果的である.漢方処方では,桂枝湯,小半夏加茯苓湯など多くの処方に配合されている.湯通し,もしくは蒸したものは乾姜とよばれ,体を温める効果がより強力である.
食用,薬用,調味料の原料用に各地で栽培される.
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