ボタン科
Paeoniaceae
シャクヤク
Paeonia lactiflora Pall.
- 別名
- エビスグサ
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- 英名
- Chinese peony, common garden peony, white-flowerd peony
- 中国名
- 芍薬
- 花期
- 4~5月
- 生薬名
- 芍薬(シャクヤク)【局】
- 薬用部位
根
- 産地と分布
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中国東北部,東シベリア,朝鮮が原産で,中国,日本各地で薬用,観賞用に古くから栽培される.
- 植物解説
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多年草.草丈50~80 cm.根は狭紡錘形か円柱状に肥厚する.茎は数本が直立して無毛.葉は互生し,1~2回3出羽状複葉で,小葉は披針形から卵形で,ときに2~3裂する.茎の頂に紅色,白色など多種の大形花を1~3個付け,しばしば重弁となる.
- 薬効と用途
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四肢や腹部の緊張緩和を図る.また,体の血の巡りを活性化し,生理不順,生理痛などの婦人科系の疾患に用いる.「立てば芍薬,座れば牡丹」とは,花の美しさになぞらえたばかりでなく,これらが女性ホルモンの分泌を調え,美しくなるということが込められている.漢方処方では,芍薬甘草湯,当帰芍薬散などに配合されている.
中国では紀元前より栽培され,日本には9世紀には既に栽培されていた.熊本の「肥後六花」の一つに「肥後芍薬」がある.一重咲きで大輪の花が特徴である.
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