熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

マオウ科
Ephedraceae
シナマオウ
Ephedra sinica Stapf
シナマオウ
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  • シナマオウ
  • シナマオウ
英名
Chinese ephedra
中国名
草麻黄
花期
5月
生薬名
①麻黄(マオウ)【局】,②麻黄根(マオウコン)
薬用部位

①地上茎,②根および根茎

成分

① にはアルカロイド((-)-ephedrine, (+)-pseudoephedrine),タンニン((+)-catechin)

化学構造式

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  • シナマオウ 化学構造式1
  • シナマオウ 化学構造式2
  • シナマオウ 化学構造式3
産地と分布

中国東北部,モンゴルに分布し,原野,砂地などの乾燥地に生育する.

植物解説

草質状の常緑小低木.樹高30~70 cm.根茎は木質で厚く屈曲する.茎は細長く分枝してやや扁平で多節.葉は細かい鱗片状で節に対生し,基部は合体し,苞茎して鞘状になる.枝先か梢端に小型の花序を付け,雌雄異株.雌花は熟すと紅色肉質になり,堅果は黒褐色で長卵形.

薬効と用途

漢方における重要な生薬である.地上茎は発汗,鎮咳,利水作用がある.悪寒,発熱,筋肉痛などの急性熱性疾患の初期には,葛根湯,麻黄湯などの漢方処方が用いられる.咳や喘息症状には麻杏甘石湯,小青龍湯などの処方が用いられる.また,急性の浮腫や関節水腫,腎炎などには越婢加朮湯,大青竜湯が用いられる.ただし,発汗作用が強いために,既に発汗している人には用いられない.根および根茎は逆に止汗作用がある.