熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
シソ
Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane
シソ
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  • シソ
  • シソ
英名
purple common perilla
中国名
回回蘇
花期
9月
生薬名
①蘇葉(ソヨウ)【局】,②紫蘇子(シソシ),③紫蘇梗(シソコウ)
薬用部位

①葉,②種子,③茎

成分

① にはモノテルペン((-)-perillaldehyde, (+)-limonene, trans-shisool)

化学構造式

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  • シソ 化学構造式1
  • シソ 化学構造式2
  • シソ 化学構造式3
産地と分布

中国中南部の原産で,日本には古代に渡来し,現在は食用,薬用に各地で広く栽培される.

植物解説

一年草.草丈20~40 cm.茎は直立し,四角形で多数分枝して繁茂する.葉は対生し,長柄があり,広卵形か長卵形で薄質柔軟,濃赤紫色,緑色などで尖頭,欠刻状鋸歯縁.枝先に総状の花穂を出し,淡紅紫色の唇形の小さな花を多数付ける.

薬効と用途

葉は軽い発汗作用がありカゼや咳に用いる.また,気分を発散させる作用があり神経性の咳や喉の閉塞感,精神症状などに用いる.魚介類による中毒にも良い.漢方処方では,半夏厚朴湯,香蘇散,神秘湯などに配合される.種子は鎮咳去痰,通便作用がある.茎は気分の鬱滞した症状,胸のつかえなどのほか,妊娠中の悪阻や胃腸障害,胎動不安に用いる.薬用としては赤シソが用いられる.
主に葉は食用のほか,梅干の色付け,香り付けに利用される.