ミズキ科
Cornaceae
サンシュユ
Cornus officinalis Siebold et Zucc.
- 別名
- ハルコガネバナ,アキサンゴ
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- 英名
- dogwood tree
- 中国名
- 山茱萸
- 花期
- 3月
- 生薬名
- 山茱萸(サンシュユ)【局】
- 薬用部位
偽果の果肉
- 産地と分布
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中国,朝鮮の原産といわれ,日本には享保年間に渡来し,現在は花木や庭木などとして植栽される.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高約4 m,幹は多数分枝する.枝は無毛で円柱状.葉は対生し,狭卵形か狭楕円形で長さ4~10 cm,全縁で鋭尖頭,裏面中脈の脈腋に黄褐色軟毛がある.葉が展開する前に,前年枝の先端に20~30花がほぼ散状に集まって付く.
- 薬効と用途
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強壮作用があり,頻尿,寝汗,足腰の痛み,疲労などに用いる.漢方処方では八味地黄丸,六味地黄丸,牛車腎気丸などに配合される.果実酒は強壮,強精薬として知られる.
観賞用として庭園に植栽される.当園の個体は熊本大学の前身の一つである旧細川藩の薬園・蕃滋園(ばんじえん)に由来するものである.
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