スイレン科
Nymphaeaceae
コウホネ
Nuphar japonica DC.
- 英名
- No Information
- 中国名
- 日本萍蓬草
- 花期
- 5月
- 生薬名
- 川骨(センコツ)【局】
- 薬用部位
根茎
- 産地と分布
-
北海道西部,本州,四国,九州,および朝鮮に分布し,池,沼,河川の川岸などに生える.
- 植物解説
-
水生の多年草.根茎は太く横臥し,内部は白色で海綿質,葉は根生し,長柄で水中,水面,水上にある.沈水葉は細長く膜質で波状縁,挺水葉は長卵形か長楕円形で長さ20~30 cm,鈍頭か円頭で全縁.直立した花茎の頂に黄色花を単生する.
和名は河骨の意味で,よく川に生えて根茎がちょうど白骨のようだからである.自生地の壊変により,各地で激減している.
- 薬効と用途
-
駆瘀血(血の巡りを改善する)作用があり,月経不順,婦人病に用いるほか,打撲による腫れや痛みに用いる.漢方処方では治打撲一方に配合されている.
種子や根茎は米と一緒に調理して食される.根茎が背骨に似ることからコウホネ(川骨)という.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。