マメ科
Fabaceae
クララ
Sophora flavescens Aiton
- 別名
- ヒロハクララ
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- 英名
- lightyellow sophora
- 中国名
- 苦参
- 花期
- 5~6月
- 生薬名
- 苦参(クジン)【局】
- 薬用部位
根
- 産地と分布
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本州,四国,九州,および朝鮮,中国,アムール,ウスリーの山野に見られる.
- 植物解説
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多年草.草丈80~150 cm.茎は直立し下部はやや木質で円柱状.葉は互生し,有柄で奇数羽状複葉で長さ15~20 cm.小葉は15~40個,狭長楕円形か広披針形,鈍頭かやや鋭頭.頂生の総状花序に淡黄色,まれに帯紫色の蝶形花を多数付ける.
根が非常に苦く,頭がクラクラすることからクララと名付けられた.
- 薬効と用途
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消炎,健胃,利尿などの作用があり,下痢,急性胃炎,膀胱炎,食欲低下などに用いる.痒みに効き,激しい痒みや炎症性の腫れ物,水虫,あせもなどに外用すると良い.作用の強いアルカロイドを含み,服用は専門家に聞いて行う.漢方処方は,苦参湯,蛇床子湯,消風散などに配合されている.疥癬には生の根の汁を付けても良い.
乾燥した地上部は農作物の殺虫,牛馬の皮膚寄生虫の駆除,便所のうじ殺しに用いる.
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