熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
キバナオウギ
Astragalus mongholicus Bunge var. dahuricus (DC.) Podlech
キバナオウギ
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  • キバナオウギ
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  • キバナオウギ
英名
membranous milk vetch
中国名
黄耆
花期
8~9月
生薬名
黄耆(オウギ)【局】
薬用部位

成分

フラボノイド(formononetin),サポニン(astragaloside 類)

化学構造式

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  • キバナオウギ 化学構造式1
  • キバナオウギ 化学構造式2
  • キバナオウギ 化学構造式3
産地と分布

中国の東北,河北地方,朝鮮に分布し,草地に生える.

植物解説

多年草.草丈50~80 cmで主根は太く長く棒状.やや木質を帯びている.茎は直立し,葉は奇数羽状複葉で互生.小葉は6~13対で楕円形.

薬効と用途

オタネニンジンとともに代表的な強壮薬.疲労倦怠,胃腸虚弱,内臓下垂などに用いる.また,体内の水分代謝を正常に戻す働きがあり,止汗作用として自然に汗が出る状態を治す.同様に,水腫や腎炎,関節の腫れなどにも良い.漢方処方では,十全大補湯,補中益気湯,防已黄耆湯などに配合されている.

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