ミカン科
Rutaceae
キハダ
Phellodendron amurense Rupr.
- 別名
- キワダ,ヒロハノキハダ、エゾキハダ、アムールキハダ
- 英名
- Amur cork tree
- 中国名
- 黄蘗
- 花期
- 5月
- 生薬名
- 黄柏(オウバク)【局】
- 薬用部位
コルク層を除いた樹皮
- 産地と分布
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北海道~九州,および朝鮮,中国北部,アムール,ウスリーに分布し,山地に生える.
- 植物解説
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落葉高木.樹高15 m内外.幹の外皮は淡黄褐色で厚いコルク質.内皮は黄色.葉は対生し奇数羽状複葉で小葉は5~13個,狭卵形か卵状長楕円形で長さ5~10 cm,やや全縁で尾状急鋭頭.枝先に黄緑色の小さな花を円錐花序に付ける.
- 薬効と用途
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苦味健胃,整腸,消炎,収斂作用があり,食べ過ぎや飲みすぎによる諸症状,腰痛,下痢,黄疸などに用いる.漢方処方では,黄連解毒津,清暑益気湯などに配合される.打ち身,捻挫などには粉末を酢や酒で練って患部に塗布する.日本古来の民間薬「陀羅尼助」や「お百草」の主原料である.
最も古い染料の一つで,木綿,麻,絹,紙など何にでも黄色によく染まる.
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