キンポウゲ科
Ranunculaceae
キクバオウレン
Coptis japonica (Thunb.) Makino var. anemonifolia (Siebold. et Zucc.) H.Ohba

- 英名
- No Information
- 中国名
- 日本黄連,菊葉黄連
- 花期
- 2~3月
- 生薬名
- 黄連(オウレン)【局】
- 薬用部位
根茎
- 産地と分布
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北海道西南部,本州の日本海側の,主として温帯~亜寒帯に分布し,針葉樹林の下を好む.
- 植物解説
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多年草.根茎はやや太く,多くのひげ根を出す.根出葉はやや厚くて光沢がある.1回3出複葉で,小葉は卵形,3出~3出羽状に中裂する.早春に花茎を出し,花径は花後伸び,15~40 cmになる.
- 薬効と用途
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セリバオウレンとは変種の関係にあり,両種とも生薬黄連の基原となる.消炎,止瀉(下痢止め),鎮静作用があり,胃腸炎,皮膚化膿症,目の炎症,炎症性の下痢,不眠,不安,興奮などに用いる.煎液には殺菌力があり,眼病に洗眼,切り傷に外用する.漢方処方では,黄連解毒湯,甘草瀉心湯,黄連阿膠湯などに配合される.
セリバオウレンは葉が2回3出複葉となり,本種は1回3出複葉となる.
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